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ネタバレを含んでいますのでご注意ください

「ワイルド・スピード X3 Tokyo Drift」は「Better Luck Tomorrow」の続編だった?

BSプレミアで「ワイルド・スピード X3 Tokyo Drift」をやっていたので途中からではあったんですがなんとなくみてしまいました。

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (字幕版)

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

「Better Luck Tomorrow」をみたあとで「Tokyo Drift」をみると、確かにこのハンは「Better Luck Tomorrow」のハンであることがはっきりとわかって、ジャスティン・リンは「Tokyo Drift」を「The Fast and the Furious」の3作目というよりはむしろ「Better Luck Tomorrow」の続編と位置付けて作ったんだなと。

 

「Better Luck Tomorrow」に出てきたメインのベンとバージルとダリクとハン。

彼らは4人とも成績優秀な学生で高校卒業をすればいい大学に進学するのが当然という高校生。ハンはバージルの従兄弟であり、裏で宿題の解答を売ったり、万引きしたものを転売するなど4人がチームとなって悪さをする以前からそういったことの手慣れているというキャラ。

実は彼らは映画の中で殺人を犯しているんです。

土の中に埋めて隠蔽し、この殺人が表沙汰になることなく映画は終わる。

彼らはこの先どうなったんだろうというのは見ている側の疑問として当然残る。

ベンやダリクあたりはいい大学に進学し、高給取りな職業についてダークな秘密を胸の奥底に深く沈めたまま幸せな家庭も築いていそうな感じがするなぁとか、バージルは心が弱いので結局道を踏み外して無茶をやってあまり長生きできなさそうだなぁとか。

じゃあ、ハンは、あの後どうしたのかなぁというと、この事件のあとでも生き方を変えなかったんだなぁということが「Tokyo  Drifft」の感じですぐわかるという。殺人がばれそうになったのか、他の犯罪でアメリカにいるのがやばくなった感じで東京に流れ着いたのかな...なんてことが推察できる。

で、最終的にハンは「Tokyo Drift」で派手に散ることになるわけなのだけれど、「俳優たちはみんな死ぬの嫌がるけれど、僕はキャラクターにとって死ぬシーンは最高の見せ場だと思っている」なんてことをインタビューで言っているのはジャスティン。

というわけでハンのあの死はジャスティン的には「Better Luck Tomorrow」のお気に入りキャラであるハンに最高の舞台を用意したということなんだろうなと。

  ジャスティンが「Tokyo Drift」を高校生をメインに設定した理由がこれまでずーっといまいち理解できずにいたのだけれども、ジャスティンにとって「Tokyo Drift」は「Better Luck Tomorrow」の続編だったとすれば「Better Luck Tomorrow」が高校生の日常を描いていたわけだから、関連を持たせるために高校生設定にしたのかなぁとか。 

しかし、そうなってくると「Tokyo Drift」と「The Fast and The Furiosu」の接点が車とレースしかないということになるので、ジャスティンはハンを「The Fast and the Furious」ワールドのキャラにするためにもシリーズのメインキャラクターとハンになんらかの接点を持たせたかったんじゃないかなと。

それで、絶対に説得するのは無理だと皆に言われながらもヴィン・ディーゼルに会いに行ったんじゃないかなぁ...なんて。

 

追記(2020年3月9日)

  クリス・モーガンが面白いこと言ってやがる記事を見つけました。

 「ワイルド・スピード」シリーズの3作目のシナリオを誰か書きませんかー?という公募がありクリス・モーガンはそれに応募したと。

 で、面接の日、クリス・モーガンが日本でドリフトが流行っていることをしめす動画などをみせながら、「僕が提案したいのはドムが日本でドリフトを習得する話です。ドムが気にかけている誰かが日本で殺されて、ドムはその犯人をみつけるために日本にきて、で、ドラフとを習得しないといけないっていうのがぼくのアイデアです」とユニバーサルの幹部(当時の役職は不明ですが)、ジェフなんとか(Jeff Kirschenbaum)って人にプレゼンしたみたいなんですよ。

 で、そのジェフなんとか氏が「ドリフトはいいアイデアかもしれないけれど、ヴィンを今回呼び戻すつもりはないんだ。今回は予算もすごーくすごーく低いし」と。

  つまり、3作目は作るけれどもスタジオ側は最初からDVD直行便にするつもりだったことがむんむん。

 ヴィン・ディーゼルを呼び戻せるような予算の映画ではないからドミニク主人公な話は無理かなぁということで、とりあえず面接は終わり。

  で、一週間半ぐらい後にまたジェフなんとか氏から電話がかかってきて「この間言ってたのなんだったっけ?ドリフトだったかな?もう一回説明しにきてくれないかな」と。で、クリス・モーガンは再びジェフなんとか氏を訪ね、ドリフトと自分のアイデアについて説明。

 すると「それを高校生でやりたいんだけど、それで書けるかな?」と言われ、面食らったクリス・モーガン。自分に高校の話が書けるとは思えないけれど、でもまぁ、なんか思いつけるかもしれないからやってみようかなーなんて悩んでいると、ジェフなんとか氏は「やっぱりいいや。ドミニク・トレット主人公バージョンで書いてみてくれな?」とクリス・モーガンは依頼されます。で、書き上げて提出すると「じゃあ、今度はこれを高校にして書いてみてくれるかな」と。

 

 これってジャスティンが承諾してからの話なのかジャスティンと交渉中の話なのか。

  ジャスティンは「Tokyo Drift」を断ろうとしていたのは「アジア人の扱いがとても差別的に感じたから」だったと思うんですが、「やんねーよ!」とタイリースの目の前でぷんすか怒ってたっていうのはクリス・モーガンの脚本を読んだ...からなのかしら???

 

 ....まぁ、その話はおいておいて。

 

 このクリス・モーガンの話から「Tokyo Drift」が高校生設定になった理由はふた通り考えられることに。

 

  1つは前述したようにジャスティンのアイデア。

  2つ目はニール・モリッツのアイデア。

ニール・モリッツは若手の俳優を売り出すタイプの映画をいっぱい手がけているんです。ポール兄さんもその網にかかったわけだけれど、ジェンセン・アクセルの「いけにえ(Devour)」もニール・モリッツがプロデューサーだったし。

 低予算ならギャラが低くてすむ若手俳優がいい。

 だったら高校生だよねー、みたいな。

 日本ロケってそれだけでも高くつきそうだし。

 

 クリス・モーガンが高校生バージョンに書き直した脚本をジャスティンに送り、ジャスティンが憤慨。タイリースが宥め...た?

 タイリースの話でジャスティンはもう一度考えなおし、どうせ高校生の話ならいっそ「Better Luck Tomorrow」の続きやっちゃえーと考えた?

 

 そっちかなぁ。

 そっちっぽいなぁ。

 

 3作目の予算が低かったのはもしや2作目でジョン・シングルトン監督の好き勝手(→いろんな人種を配役した)を許したニール・モリソンにユニバーサル側が不信感を抱いたというか、怒っちゃったから??なんて。

 

追記 (3月10日)

送られてきた脚本をみて仏像や芸者たちの周囲をドリフトするという描写をみて嫌だなと思ったとこちらのインタビューでジャスティンが語っておりました。

最初からクリス・モーガンとは相性がよくなかったんだ...