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ポール・ウォーカーの足跡: ポール・ウォーカーをつかまえるのは難しい?の巻

「ワイルド・バレット (Running Scared)」についてポール・ウォーカーが話している面白いインタビューを見つけました。

 なんとポール兄さん、もうちょっとでこの役を逃すところだったそうなんです。

Ost: Running Scared

Ost: Running Scared

  • アーティスト:Mark Isham
  • 発売日: 2006/04/24
  • メディア: CD
 

 

 

 兄さんによるとウェイン・クラマー監督がポール兄さんになかなか連絡が撮れないことに焦れて「直接話せないならキャスティングやりなおす!」と切れたとか。

  そりゃキレるわな。。

  しかし、このくだりを読んだ時、ちょっと不思議な感じがしました。

  兄さんは「Running Scared」の脚本を確か「Into the blue」の時に読んでいたはず。脚本をすごく気に入ったという話をしていたし、どういう経緯があったのかなと。

 

 ウェイン・クラマー監督の話では確かキャスティングを決めたのはポール兄さんのエージェントが熱心に売り込んできたからだったはず。

 ウェイン監督は兄さんのことを「The Fast and The Furiosu」でしか知らなかったので、とてもこの役をできるとは思えないと乗り気ではなかったところ、チャズ・バルミンテが「ノエル」で兄さんと仕事していたことを思い出し、尋ねてみたら絶賛大推奨だったので決めたとかいっていた。

 にもかかわらず兄さんと連絡がつかなかったら、やる気あんのかと兄さんへの不信感がわくのも当然。

  兄さんの話によると、その頃家族のことでいろいろあってそれに対処するのに大忙しだったとか。で、ウェイン監督がキレたことを知った兄さんは監督に連絡をとり「絶対に失望させないから」とそこからはきちんと足並みがそろった様子。

 で、このウェイン監督が連絡を取れなかったのって、もしや兄さんがマネージャーから逃げ回っていた頃のことかなと。

  となるとウェイン監督がポール兄さんと直接話したいからセッティングしてほしいと言ってもマネージャーさん、兄さんがどこにいるかもわからない状態で連絡とれなかったんではなかろうか。

 

 

 「Into the Blue」を見た時も、海にサーフィンにスコット・カーンとえらくポール兄さんの大好物を揃えているなぁと思ったのだけれど、これもマット・ルーパー氏の苦肉の索だったのかもとか思えてきたり。

  お金のためだから仕方がないと受け入れていた兄さんがついに我慢しきれなくなったのが「スーパーマン」だったのではないかと思う。

兄さんが「スーパーマン」の役を断った話が記事になったのは2003年の3月。

この頃は「スーパーマン」はいろんな若手俳優さんから断られまくっていたようなので、兄さんが断ったこともよくあること的扱いな感じな記事だったけれど。。

  マット氏の話によればオーディションの衣裳をつけてのスクリーンテストの段階で衣裳を着せられた兄さんは「今からここから連れ出して」と電話で泣きついてきたという。。

  つまり、この時まで兄さんは、相当がまんして受け入れようと努力していたのではなかろうか。

 でなければもっと早い段階でマット氏に嫌だと言って断っていた気がする。それとも「嫌だ」といっていたのに聞いてもらえなかったのかなぁ(「スーパーマン」断ったせいで憎まれているとインタビューで何度かこぼしていたし...受かっていれば相当な金額だったようなのだけれども)

「スーパーマン」の役を受けるかうけないかに関しては「タイムライン」の監督リチャード・ドナーに相談したと言っていた。監督は1978年に「スーパーマン」の映画を監督している。「やりたくないけれどお金を稼がないといけないから」というと「お金のためではなく自分がやりたいかやりたくないかできめなさい」とアドバイスされたとか。

 

「Into the Blue」の撮影に入る前に「Noel」の撮影があったので、もしやマット・ルーパー氏、チャズ・バルミンテ氏にウェィン監督のこと紹介されたのかと思ったり。

 どうすればポール兄さんの気持ちをショウビズというか俳優業に向けられるかということで、というか、マットさん的にもなんとか兄さんの信頼を得たいというか、せめて自分から雲隠れする必要はないと思ってもらうぐらいには信用してもらう必要があると感じていただろうし、兄さんがチャズ・バルミンテ氏にとっても心を開いているのをみて相談してみた可能性もなくはないんじゃなかとうか... (←なんだか野生動物を手なづけようといているような苦労を感じるな...)。 

  兄さんは「Running Scared」の脚本を読んだ時、主人公の気持ちも行動もすごくよくわかったそうだ。自分がその立場ならそうするなと最初から最後まで完全にコミットできたとか。これまで演じた役の中で自分と一番近いと感じたと言っているのもちょっと興味深い。

 

 あと、このインタビューではこの先のキャリアについて尋ねられ、兄さんはこんなことも言っている。

「今はとりあえずその中で生きてみようと1日1日こなしていっている感じ。自分がお金を稼ぐためとかネームバリューを保つために必要というのではなく、自分がやりたいと思った仕事ができるならいいんだけど。でも、そういうわけにはいかないのが現状だし」

 なんだかショウビズ界にお疲れモードな感じ。

 でも、ウェイン監督とはめちゃくちゃ気があってしまって、この後映画の製作会社を作って毎年一本何か作品撮ろうよーって言ってるって嬉しそうに話ていたりもして。「Running Scared」にでたことで少し俳優業に前向きな気持ちになれたのかなぁという気もしないではないんだけれど。こういう仕事もやりながらなら、まだ耐えられるかもという感じだったのかなぁ。

 

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