So Be It

見た映画の感想。ネタバレを含んでいますのでご注意ください。

ザ・コールデスト・ゲーム ( The Cooldest Game )

 ネトフリにログインした途端に流れ出す予告で「The Sinnner」で渋い刑事さんを演じているビル・プルマンが映ったので、そのまま視聴(どうでもいいがこのパターンでいつまでたっても見ようと思っている目的の映画やドラマを消化できないのはどうしたものか)。

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 キューバ危機の最中、アメリカの代表選手がとソビエトの代表選手が対決するチェスの頂上決戦がポーランドで行われることになる。しかし、アメリカの選手が毒殺された。その頃、ジョシュア・マンスキー教授は行きつけのバーでポーカーゲームを自在にあやつり、日銭を稼いでいた。しかし店を出た時に拉致され、ワルシャワに連れて行かれると、アメリカの代表選手として頂上決戦に出ろと言われる。

 

 キューバ危機の最中に行われたチェス大会というのが一瞬実話なのかと思い驚いたものの、そういうことではなかった。  

 チェス大会の水面下で行われる激しい諜報合戦。

 アメリカにソビエト側の核弾頭の情報を流し続けていた情報提供者を救い出すことがマンスキー教授をチェス大会に引っ張りだしたアメリカ側の意図なのだが。  

 マンスキー教授は元プリンストン大学にいた数学者でどうやら脳の回転が速すぎるらしく、お酒を飲んでべろんべろんに酔っぱらうと脳の回転がちょうどいい具合に働く天才(←酒好きドリーム?)。酒が切れるととたんに脳が過剰に情報処理を開始してしまう感じで身動きとれなくなっちゃう感じ。

 それを知った大会のホスト役であるポーランドの大使アレクサンダーがひそかにマンスキー教授に酒を差し入れ、なにげに仲良しになっちゃうという。

 ある夜アレクサンダーが秘密通路にマンスキー教授を案内して、市街のバーに向かうのだけれど、外に出ると第2次世界大戦中にナチスドイツに破壊された建物が生々しく。  

  ちょうど「戦場のピアニスト」を見た後だったので、なかなかショッキング。  

  しかも相変わらずポーランド、ワルシャワはものものしい感じで。あの後もとても自由で安心できる日常を取り戻したという感じでは全然なくて。  

 ソビエト側のことも描かれるのだけど、「アメリカは自由を歌いながら労働者を差別し、黒人を差別する」的なロジックを若い工作員に言って、これは必要な戦いなんだって言い聞かせるんだけど、これまた「マルコムX 暗殺の真相」を思い出してしまって、このロジックでこられたら、なかなか「ヤバイ」とは気がつけないかもしれないとかって、怖くなった。

 格差や差別に虐げられていて腹がたっていたら、こっち側に簡単に流れるよなぁ。  我慢のはてに望んでいた平和と自由があるなら救われるけれど、そういうことでもないってどういうこっちゃっていう。  

  映画はさらに「INF全廃条約」を結んだレーガン大統領を映したあと、アメリカがINF全廃条約からの離脱を宣言したことでロシアも条約履行停止を宣言したというところで締めくくられる。  

 マンスキー教授は実はかつてオッペンハイマーに「ここ間違ってるぜー」と数式の手直しをしてあげたことがあったりして、その後原爆がつくられ実際に投下されたことに自分の責任も感じていた背景もあり。  

 マンスキー教授を助けてくれたポーランド大使アレクサンダーおいたんはとっても悲しいことに。

   雰囲気は悪くなかったし、結構ハラハラした。マンスキー教授とアレクサンダー大使の友情もいい感じだったし、ちょっと組織というかそのあたりの力関係の構図がわかりにくいところはあったけれど...。 

  

   ....ええっと私はいったい何を見たんだろうか。

 実話ではないと思うものの事実からのインスパイアな可能性とかあるのかな??  

  とりあえずぐーぐってみた。

  ポーランドのプロデューサーさんとポーランドの監督さん。

 物事の視点の取り方がちょっと違う感じだなぁと感じたのはポーランドの監督さんだったからということなのかな。

 プロデューサーさんが2019年にポート事故で39歳で他界されている....。

 辛い。

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5

🍅: -

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