これぞ本物のサメ映画?
沈没船のお宝をみつけたいという夢を持つジャレッド。しかしあるのは穴のあいたオンボロ船。修理を売るお金も装備を買うお金もない。愛犬と一緒にトレイラーを住まいとした貧乏暮らしな毎日を送っている。
ある日、弁護士となった幼馴染ブライスが恋人をつれて休暇としてジャレッドを訪ねてくる。水上ボートにダイビングとマリンスポーツを満喫していた4人だが、海底を泳いで探索中に沈没船の手がかりになりそうな瓦礫をみつける。翌日、装備を持って同じ場所に調べにいった4人は墜落飛行機を発見する。その中には大量の麻薬のパッケージがつまれていた。
トレジャーハンターが普段どのようにして沈没船やお宝を探すのか、みつけたあと自分の権利を主張するために何が必要となるのかなど、なかなかトリビア的に面白かった。
”大量の麻薬の積荷”の発見がもしかしたら余計だったのかもしれない。トレジャーハントの都合で麻薬の件を警察に通報をすることを遅らせるのだけれど、そのあたりの危機感とか葛藤とかタイムリミットがちょっとわかりにくてもたついた印象になった気もしなくもなく。
沈没船のお宝探しには資金がいるから麻薬売買に手を染めてしまいたいという誘惑があって...って何か面白くなりそうな気配はあるんだけどならないっていうか、あんまりうまく絡まっていなかったような印象。
大変な手間をかけてたっぽいけれどイマイチ実らなかったという残念感もなくはなく。
この映画、ほっとんどが海の中での話なのだけれど、なんと撮影も実際海に潜って撮ったそうなのだ。
見ている途中、結構サメが出てくるので、これはCGだよなぁとか思いながら見ていたら、なんとほぼ全部本物のサメだったという。俳優さんたちは毎度約30匹ぐらいのサメに囲まれつつ海の中で演技をしていたそうな。
しかもサメにきてもらいたいからと俳優さんのまわりに餌をまきまくっていたという。監督は思わず俳優さんに餌をつけようかと思ったくらいだったって、ちょっといい加減になさいよ監督。
カメラマンやクルーはみんなウエットスーツやらプロテクターをつけていたけれども、俳優さんたちはみんな水着でほぼ素潜り。ずっと水の中だからメイクもなしですってよ!
でもまぁ、なんというか海の映像は確かに綺麗。
魚やサメが縦横無尽に泳ぎ回っております。
素潜りで海の中を魚とサメと共に自由に泳ぎ回るのが主人公ジャレッドを演じるポール・ウォーカーとジャレッドの恋人サムを演じるのがジェシカ・アルバ。
二人ともこのルックスなのでメイク無用でなんら問題無し。
ジャレッドの友達ブライスを演じたスコット・カーンもマリンスポーツ大得意かつポール・ウォーカーとは「バーシティ・ブルース」で共演した時からの親友同士。
アマンダ役のアシュレイ・スコットはジェシカ・アルバと友人同士ということでチームワークがよく、真冬にほどんどのシーンを海の中で撮影するという過酷さえも楽しく乗り切れたとか。
サメ接近待ちも少なくなかった撮影の様子がこちら↓
餌付けされているのでめったに人を襲うことはないけれども、サメは時々人と魚の見分けがつかなくなる時があるのでやはり要注意。近づいてきた時はすみやかにパンチをクリアして撃退しなきゃいけないそうだ。
ポール・ウォーカー曰く、海に潜っていてサメの姿が見えている時は怖くないけれど、水面に顔を出しているとサメの姿が見えないので、その状態で立ち泳ぎなどしていなければならないシチュエーションではやはり緊張したそうだ。
あとジャレッドはワンコを飼っているのだけど、この子がとても愛らしくて!
画面に登場するとついつい目で追ってしまっていたのだけれど、この子はポール・ウォーカーの愛犬だったとか。このワンコが実にいい味だしていた。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 21%