だってカッコイイんだもん。
綿密な計画で銀行強盗を成功させたゴードン、ジョン、ジェイク、A.J.、ジェシーはお金を配分し祝杯をあげていた。家に戻ったジョンの元に元メンバーで服役していた"ゴースト”がやってきて現金輸送車を襲う計画を持ちかけてくる。
とにもかくにも強盗チームのヴィジュアルがカッコイイので彼らが華麗に盗みを成功させてくれるだけでそれでもう満足。
なかでもイドリス・エルバとポール・ウォーカーのツーショットがとんでもなくかっこいい。二人が並んで画面に映っているとそこから目がはなせなくなる。
できることならあと1作ぐらいやって欲しかった感じ。そのくらいこの2人の間にはとってもいいケミストリーが出ていた 。
テンポがいいのだけどちょっとカメラワークで見辛い時があって、演出でやっているカッコいいカメラワークなのかもしれないのだけど、わたし的にはそれがちょっと苦手だった。
追いかける刑事もマット・ディロンで、もっとすごい緊迫した駆け引きのようなドラマを刑事と強盗チーム、強盗チームのリーダーであるジャックと刑事ゴードンとの間に期待したくなるのですが、そういう風にストーリーは流れていかなかったもちょっと残念。
現金輸送車を襲うのも道路ごと陥没させるのがスマートなのかどうなのか微妙な気もしなくもない。あとゴードンの麻薬中毒のお姉さんのせいで身バレしていくという展開も、ジャンキーに盗んだお金を束のまま預けるというのはスマートな強盗のすることではないよなぁとか。
シナリオはけっこう脆弱なんだけど、でもそれを差っ引いてもやっぱりヴィジュアルがよくて! 5人が颯爽と並んで歩いてたり、じゃれあったり、もう眼福としかいいようがないカッコよさ。
そりゃね、しっかりとしたテーマの物語、斬新なアイデア、作品としての芸術性の高さ、綿密なプロット、意表をついたアクションなどなど映画としてこういうのを兼ね備えておいてくれるのも理想かもしれませんが、文句無しにそこにいるだけで絵になる存在というのがあって、それをきちんとカメラにおさめておくというのもやっぱり映画の重要な役割なんじゃないかなとか思ったりするわけですよ。それはそれで立派な”ファンタジー”として成立してるんじゃなかろうかとかなんとか。
ポール・ウォーカーの訃報にイドリス・エルバはこんなツィートをしている。
I'm Heart broken Paul Walker, he was a mate of mine, very sad. My heart goes out to his daughter.
— Idris Elba (@idriselba) December 1, 2013
イドリス・エルバがあのスピンオフに出てくれたのはもしかしたらポール・ウォーカーへの追悼の思いもあったのかなぁなんてちらりと思いもしたけれど、でもだったらせつなすぎるのでやっぱり“人気フランチャイズにちょっと出てみたかった”とかそんな理由でいいです。うん。
View this post on InstagramThis made me cry. MISS YOU BRO! THANK YOU FOR BEING AN INSPIRATION TO ME! ❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️
共演した歌手のクリス・ブラウンはドメスティックバイオレンス振るうことで騒がれることが多いが、2019年の初頭にもスキャンダルにまきこまれていた。その後自分について語ったポール・ウォーカーのインタビューをインスタにアップして偲んでいる。
二人が共演してからほぼ10年近くがたっているが、現場でとてもよい時間をすごしただろうことがうかがえる。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
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