死刑になったと思ったら生き返っちゃった!
父親が自殺したことがきっかけで盗みを働くようになったベンは服役以降心を入れ替え、仮釈放後もビール醸造工場で勤勉に働きことなきを得て仮釈放期間を終えることができ、妻のリサとケイティと喜びあう。
しかし、犯罪歴が本社にばれたという理由で工場をクビになり、落ち込んでいたところに弟のリッキーが強盗の計画をもってくる。ベンは断るが、リッキーが犯罪組織から大金を借金しており、その強盗を行わないと殺されると知り渋々協力することに。 計画は電子機器に使用する砂金を盗むことだったが、通宝を受けて駆けつけた警官がリッキーと犯罪組織につけられていた見張りと警備員を全員射殺してしまい、それら全てベンの仕業と報告したためベンの死刑が確定してしまう。控訴も認められず、死刑執行の日を迎えてしまう。
死刑になったはずのベンがなぜか雨の中ふらふらと道を歩いているところからようやく本題にはいることになる。死刑になったはずなのになぜ生きているのか。ベンは精神病院の医者に拾われ、管理人として雇われることになるのだが、なぜ死刑になったのに自分が助かっているのかベンの記憶も判然としない。
ようは死刑後あたかも死後の世界をさまよっているかのようにみせかけつつ、なおかつ全ては正気を失ったベンの妄想に過ぎないのかというように描かれ、転じて実は人格矯正の実験台にされていたということなのだが、”転じて実は..."があきらかになったところで"なーんだ。つまんねぇな”ってなってしまう。ちゃちそうなプラスチックテープみたいなのを手首に埋め込むだけで人格矯正できるって意味不明というかなんというか。簡単に手首切って取り出しちゃってたし。
セカンンドチャンスについて描きたかったのか、冤罪や誤審について書きたかったのかなんなのか。
というかベンは妻と娘の元に帰りたがるが、二人がここまでやらかしたベンに愛想尽かすことなく帰還を喜んでくれるものだろうかと気になったが特に描かれなかった。
人格矯正ということをいれるからベンが犯罪者である必要があるのだろうが、人格矯正されなきゃいけないほど凶悪ではないし、加えて冤罪要素を付け加えるぐらいなら、もう犯罪者とか再犯設定とか無理にいらねぇんじゃないのって。
もしくは寝タバコ火事で妻と子供を失ったショックでずっと妄想がとまりませんオチでしめといたほうがまだましかも。まぁそれでも終わったら終わったで文句言ってたかな。
んー.....あの世感というかちょっと現実でない感じな雰囲気はなかなかよい感じだった気もする...のに。
珍しくしょぼーんと黄昏まくっているポール・ウォーカーが見られるけれども、というか、しょぼーんとしかしてないよ。
特に主人公に圧がかかってくることもないので、奥さんと娘さんの元に帰りたいなぁとは思ってるけど諦めるしかないのかなぁ。天使っぽい人や病院長に言われたとおり、ここでの生活受け入れるしかないのかなぁとひたすらしょぼーん....。
草むしりしてみたり、配管直したりしてみてはしょぼーん...。
しかも登場人物がある意味ベンしかいないのでシーンが変わっても変わってもしょぼーんとしたベン、ベン、ベン。
お絵描きしてみてはしょぼーん。
空を眺めてはしょぼーん。
森を眺めてはしょぼーん。
ワンコが途中からしょぼーん仲間になってくれるけど。でもしょぼーん、しょぼーんとしていた割になんだ全部現実じゃんとわかった途端、ワンコと一緒に施設を脱出。
セキュリティー甘いな!
ピックアップトラックで無事ご帰還。
ちょっとだけでも運転できてよかったね(違う)。
相変わらず謎な映画にでている。
派手なアクション抜きで芝居をする経験という意味があったなら、よく頑張ってたと思う。
うん。
うーん?
また再度挑戦してみよう。
・死刑執行されちゃってしょぼーん...
・よくわからないままカウンセリングされちゃってしょぼーん...
・庭掃除しながらしょぼーん...
・森を眺めながらしょぼーん
・バスにのってしょぼーん...
・自分が描いた絵を眺めてしょぼーん...
たぶんこんなにしょげかえったポール・ウォーカーをみられるのは後にも先にもこの映画だけ。
お蔵入りになったのか誰のインタビューも見つけられないんだけど!
ポール・ウォーカーが別の映画のインタビューでほんのちょとだけ触れているのをようやくみつけた。
“ヘブンなんとかっていう映画、去年の春頃とったんだけど、あれどーなったのかなぁ?”
ですって!😅
サウンドトラックがでているというこの衝撃。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 60%