So Be It

映画の観方と楽しみ方を勉強中。ネタバレを含んでいますのでご注意ください

評決のとき (A Time to Kill)

この理不尽どうしてくれようか。

A Time to Kill (字幕版)

A Time to Kill (字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 

 

10歳の女の子がお使いの帰りに2人の酔っ払った若者に乱暴された上に殺されかけたことで激しい怒りにかられた父親が裁判所に連れてこられた若者を射殺する。その父親の弁護を裁判を経験は浅いが正義感の強い若い弁護士が引き受けることになる。

その若い弁護士の名前はジェイク。彼も同じ年頃の娘の父親であり、気持ち的には少女に乱暴を働いた若者など殺されて当然。極刑ものと思っていたりもする。彼が弁護するのがカール・リー。二人の違いは肌の色だ。そしてこの肌の色の違いが事態をとんでもなくややこしくする。

  10歳の女の子にそんなまねをする男はもうグリム童話にでてくるような釘の刺さった樽の中に詰め込んで市中引き回しの刑にしてしまえとか、極刑が望めないなら麻酔抜きで去勢しろ!とかそのくらいダークなことを考えてしまうくらい憤ってしまうのだからその親御さんならばなおさらだ。

  その許せなさ度合いはそれこそ肌の色などまったくもって問題ではない。

  そこに肌の色という条件が加わったとたん「それだったらしょうがないね」となるのはおかしい。肌の色が判断理由になってはいけないのだ。

偏見のやっかいなとことは、いつのまにか意識に刷り込まれてしまっていることだろう。自分でもなかなか気がつくことができない。

怒りや恐怖にかられている時はなおさら冷静にものごとを分けて考えることができなくなる。

私自身いざという時にちゃんと間違いのない判断や行動をとれるのかどうか自信がない。そうありたいとは思うけれども、思うことと実際やれるかどうかは別問題だ。

 

ジェイクもカール・リーもそんなことに直面する。

白人至上主義者となって暴力的行使をするのも、その人が”白人だから”ではない。白人の人でもそれは間違いだと思っている人は大勢いて、それを口にすればその人たちも標的される。

暴力に屈しないでいることはまったく簡単ではない。

自分や自分の家族、友達、同僚...ジェイクもカール・リーの弁護をやり続けるために周囲の人々を傷つけられ、その標的にされた傷ついた人々からも「おまえのせいだ」と怒りと敵意の目を向けられる。

あげくにカール・リーからも「お前は奴らと同じ」と言われてしまうのだからたまったものではない。しかし、それが事実なのだ。

 

"That's how. You're my secret weapon, because you're one of the bad guys. You don't mean to be, but you are. It’s how you're raised."

 

事態を少しずつでも改善していくにはやはりあきらめないでいるしかない。 きっと自分たちは争わないで共存できるという理想をあきらめないでいることを地道に積み重ねいくしかないのだろう。

  映画を見ながら登場人物たちが被った怒涛の理不尽に悔し涙をいっぱい流し、最終弁論にまたボロ泣きして見終わった時には心底疲れ果ててしまっていた。

  ジェイクとカール・リーの子供達は親同士よりも仲良くなれるだろう。

そして彼らの子供達はさらに。

そうやって少しずつでも信じて繋いでいくしかない。

 

 - Get me out. If it was you on trial--

- It’s not me. We're not the same. The jury has to identify with the defendant. They see you, they see a yardworker. They see me...

-  ...they see an attorney. You live on the hill.  With you white and I’m black. See, Jake?You think just like them. That's why I picked you. You're one of them, don't you see?
You think you ain't because you eat in Claude's......and you're on TV talking about black and white. But the fact is......you're just like them.
- When you look at me, you don't see a man. You see a black man.
- I am your friend.
- We ain't no friends. We're on different sides of the line. I ain't never seen you in my part of town. You don't know where I live. Our daughters......won't play together.
- What do you mean?

- America.....is a war......and you're on the other side. How a black man ever going to get a fair trial......with the enemy on the bench and the jury box? My life in white hands. You, Jake. That's how. You're my secret weapon, because you're one of the bad guys. You don't mean to be, but you are. It’s how you's raised. “Nigger, Negro, black......African-American.” No matter how you see me...
...you see me as different. You see me like that jury sees me. You are them. Now, throw out your points of law, Jake. If you......was on that jury......what would it take to convince you......to set me free? That's how you'll save my ass. That's how you save us both.

 

- I’m one of the bad guys, remember?

 

  - Just thought our kids could play together.

 私の好み度 : ⭐️⭐️⭐️/5

🍅: 66%

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