盲信と信念と信仰の紙一重感の薄気味悪さ
前半見出すと止められなくなる感じ。中盤からやや足踏感はあったもののそれなりに気になって見れてしまった。
自分の中でうっかり辻褄があってしまった時よくも悪くもその思考に没入していく怖さみたいなものの色々なパターンをみせられて結構終始薄気味怖い気分を味わっていた。イデオロギーや宗教、信念の怖さ厄介さコントロールの効かなさ。なぜ過激思考に傾倒してしまうのか、集団心理、フェイクニュースなどなど昨今の問題を使って炙り出そうとする試みは面白かったと思う。
曖昧な概念で相手に勝手に解釈させてあたかも自分の意思で動いたかのように...っていう手口はズルいなぁとか。はっきりさせないことで自分の弱さや欲をあぶりだされる感じも、ああ...宗教関係とか政治関係団体は...だから苦手なんだなぁとか思ったり。そのうさんくささとそうでないものを見分けられるしっかりした目が自分にもあればいいと思うけれど、どっちかというとあっさり飲み込まれてしまいそうでいやだなぁとか落ち込んでみたり。
グロくない「プリーチャー」を見たような感覚もあった。
絶対の安心を求めたい気持ちはすごくわかるけれど、でもそういう気持ちになったら野生動物動物たちを思い出すことにしている。彼らはそれでもどうにか日々生きてるじゃないかと。怖くてたまらなかろうが。