もしやこれって純愛...な感じ?
はじまった途端、これってトランスポーターのリメイク版かなと思った。 だって「5分待って、5分すぎたら何があっても出発する」とかってルール説明するし。主人公やたら冷静に車運転するし、なにげにすんごく強いし。
でも車内のショットとか見ていると「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 」を思い出さないこともないし。でもまぁ、あれは一人芝居だったから違うか...とか。
主人公は運び屋(逃がし屋?)で車修理工でカースタントマン。ようは運転技術がすごい人らしい。
見るタイミングを完全に間違えたな。
どのくらいすごい運転技術持ってるのか見させてもらおうかと自分はまったく車に乗らないにも関わらずいきなり上から目線でみてしまった。
しかも車出しといてカーアクション無しかよーとか思ってがっかりしてるし...。
我ながら相当「ワイルド・スピード」に洗脳されてしまっているなぁ.....
違う違う。
見方がなんかおかしくなってるヨ。
強盗の逃走を請け負うドライバーとしてはじまり、さらに副業でカースタントもやったりなんかしてという導入からの隣の人妻さんに純愛しちゃう話に展開しようとは誰が想像いたしましょうか。
とても可愛い子連れ人妻さんの名前はアイリーン。
アイリーンの夫は現在刑務所で服役中。
お買い物の帰りに車がエンストを起こしたか何かで困っていたアイリーンを通りすがりの主人公が助けてあげてから交流がはじまります。
アイリーンの幼い息子ベニッシオともいい具合に仲良しになる主人公。
ところがアイリーンの旦那ガブリエルが出所してきて蜜月は終了と思いきや、主人公とガブリエルの間にちょっとした緊迫が走るものの、ガブリエルは金銭トラブルでマフィアから返済を求められていてのっぴきならない状態と知ったとたん、種事項はアイリーンとベニッシオの幸せのためにガブリエルを助けてやらねばと奮い立つ。
主人公はガブリエルの助太刀を申し出るわけですがこれがとんでもなく裏目に出てしまい、そこから主人公も作品トーンも一挙にアウトレイジっていく。
いやいやいやいや、ちょいとそこのドライバー、いくら彼女の命を守るためとはいえ刺客の頭部が粉々になるまで足で踏みつけるのやめてください。
アイリーンさんももうドン引きです。
エレベーターの中で逃げ場がありません。
あれはもう生涯トラウマとなってうなされますよ。
とってもバイオレンスな殺戮シーンはまだまだ続きます。
各地で血飛沫が。
脳漿が...。
いーやあーあ。
そして、エンディング。
劇中にもかかっていたけれど、またかかったよ、この歌。
いや、そんな切々と歌い上げられてもこまるんだってば。
”Be a human being, being, being... And a real hero, hero, hero....."
えー...っと。
も、盛りすぎ...? 浸りすぎ...?
ちょっと、なんの関係もゆかりもないのに気恥ずかしくなってきてしまったんですが....。
あ、でも🍅の評価はいいのか。
じゃあ...映画好きの人には好まれるのか...。
セリフ少ないから映像で見せているってことで映像表現としてはいいのか。
......あらためて自分の映画無知音痴ぶりを痛感させられたのでありました。
自分の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: 92%