ついに大団円。
嘉納治五郎が日本もオリンピックに参加したいと思ってはじまったこのオリンピックにまつわる 物語。
治五郎先生からまーちゃんへ。まーちゃんからいわちんへ。そしていわちんからまた次の誰かに。
オリンピックというものの裏にこんなにも人の願いや思いが隠れているなんてこのドラマを見るまでは夢にも思わなかった。
五輪の聖火リレー参加と師匠の元にかえってくるくだりもすごくよかった。
富久が明治から関東大地震、世界大戦を経てここまできたという記憶を自然と蘇らせてきて、ああついにここまできたんだなという思いと、ここにたどり着けなかった人たちの思いとがないまぜになって、でもこうしてここまで繋いできたんだなっていう心地よいカタルシス。
閉会式で選手団がごちゃごちゃになって入場してきたっていうことがどれほど素晴らしいことか、これを実現するまでの道のりがどれほど険しく大変で、この瞬間がまさに奇跡のように貴重な瞬間だということは、この大河ドラマを見なければ知ることもなかった。
まーちゃんの思いが治五郎先生の思いがようやくこうして実ったんだなって。ストップウォッチを止める瞬間はちょっとグッときて泣いてしまった。
そしてなんといってもストックホルムの記念式典によばれる金栗さんのエピソードが好きすぎる。
- 拝啓、金栗四三様、あなたは1912 年7月14日のマラソン競技において、競技場をスタートした後一切の報告がなされておらず、今まだどこかを走り続けていると想像されます。当委員会はあなたに第5回オリンピックストックホルム大会のマラソン競技の完走を要請します。
ストックホルムかっこいいなー!
ゴールして金栗さんがインタビュアに話した言葉。
- 走っている間に
妻をめとり
6人の子供と
10人の孫が生まれました。
マラソンはよく人生に例えられるけど、この金栗さんの言葉きいて本当にそうだなぁってはじめて感じた。ゴールに向かって走る間にいろんなことが起こる。本当にいろんなことが。
クドカンはこの金栗さんの言葉で締めると決めて描いてきたのかなぁとも思った。
苦しかったけど見続けてよかった。
感想かくなんてバカなこと思い立たなければもっと楽だったんだろうけれど。 でもまぁいいや。 感想書かなきゃいけないしって思わなければもう見ていなかったかもしれないし。ちょっとズルしちゃったけど。
はい、これでおしまい!