"Wendy, I'm home!"
いろんなドラマできいたことがあったこのフレーズ!
これが元版だったのかとまずそこに感動した (←ウェンディで誰やねんと他作品で耳にするたびに思っていたヤツ)
毎度おなじみ「ワイルド・ライフ」流れでの視聴。
スタンリー・キューブリック監督ということでわかりにくいんだろうなぁとまず覚悟を決める。というわけで、わかろうとする努力はするまいとひたすら画面を目に写していた。
スタンリー・キューブリック体験は「2001年: 宇宙の旅」のみなのではっきり言って監督の特徴やら傾向やら全然よく知らないくせに、男の子がホテルの廊下を三輪車で走り回るロー・アングルとかホテルの廊下のショットとか、赤白のトイレとかエレベータから血がドバッシャーなところとかはキューブリック監督っぽいなぁと感じたり。
登場人物全員が何かしら不気味なのでどうも落ち着かない感じ。
ホテルの説明で先住民を埋めた穴の上に建てたという話がでてきたので、わざわざこれをいうからにはこれがらみなのかなぁと。 エレベーターから血が溢れ出てくるのは虐殺のメタファー。 氷の迷路は協定を何度も結んではその地を追われてを繰り返した当時の先住民の人々の何かを現しているのかしらと「ウィンド・リバー」のコナー氏のセリフを思い出したりしつつ。
殺された料理長さんはアフリカン・アメリカンの方だったし。ネイティヴ・アメリカンが追われた地に無理やり連れてこられたアフリカン・アメリカン。既に血塗られた土地はさらに血塗られていく。最初は土地を確保するため、次に豊かさを享受するためというメタファーか。
他にもいろいろメタファーはいっているんだろうなぁと思いつつ調べるために見直そうにも録画してないし気力もない。
ラストの写真の日付もネイティヴ・アメリカンにとって何か意味がある日なのかとも思ったけれど、調べてみてもよくわからなかった。
あの小説家の人は過去にもいたということなのか。
自分しかいないのに幻覚をみていたのはホテルの時間軸か何かがおかしいとかのSF展開となるのかしらとも思ったけれどそういうことでもなかった。
そういったことを差っ引いてのこの映画の印象といえばあの小説家は奥さんにボイラーの管理も料理もなにもかも任せきりにしてるくせに執筆を邪魔するなとか奥さんに怒鳴りちらしてなにをほざいてるんだって感じだった。
だったら奥さんと息子さんを巻き込まず一人でホテルにこもっとけ!
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: 85%