ドミニク・トレットと ブライアン・オコナー出会い編。
車好きの絆と連帯感が熱いのなんのって!
モンスター・カー車が縦横無尽に空中をカッ飛びまくり、メインキャラが人間というよりは人間に化けたトランスフォーマーと言われた方が納得いくようなメタヒューマン(違)揃いだった「ワイルド・スピード Sky Mission (Furious 7)」とは違い、普通の”人間”と”車”のお話。
まぁ"普通"といってしまうとちょっと語弊があるかもしれませんが。
”車好き”が正義な世界観に生きる車好きが車とスピードに魂を燃やす熱い熱い物語...とでも言えばいいのか。
あ、ちなみに私、全然車に詳しくないです。
というか車酔い体質なので車には基本乗りませんし、車種とか性能とかの知識も皆無です。そんな私でもなにやらアドレナリン値が上がりまくってしまう走る車たちのかっこよさ。
でもなによりも、ブライアンとドミニクの関係性が熱くていいのです。いやもうほんとに熱くて暑苦しいくらい。
車にかける情熱と知識の高さ運転技術のすごさを通じてこの二人はお互いを徐々に認め合っていくというか、お互いの間に”わかりあえるフラグ”がいい感じに立ち始めるんですが、実はブライアンは潜入捜査官でLAで頻発している大型トラック襲撃事件の一味を特定するために車好きがあつまるこのドミニクに近づいたわけなんです。
このドミニクというのはいわゆる集団の中で自然とリーダーになっているような男でカリスマ性が高くグイグイと人を惹きつける存在。
幼馴染みかつ車好きが集まり強い信頼と結束力で結びついたドミニクたちの仲間たち。その一員になるためブライアンはまずはサンドウィッチ屋を営んでいるドミニクの妹のミアに近づこうとするわけですが、案の定ドミニク親衛隊に追い払われてしまう。
その後、ストリート・レースを通じて抜群の運転技術と度胸で車好きぶりをみせつけることで仲間と認識してもらい、さらにはレースの後警察に逮捕されそうなところを助けたことでドミニクに気に入られ一挙に懐に入り込むことに成功します。
しかし、ブライアンもドミニクの車にかける熱い思いと優れたドライビングスキルに急速にひかれていきドミニクを失望させたくないという思いが強まっていってしまうんですね。言葉にしなくとも車でわかりあえるみたいな、そういう信頼関係がどんどん深まっていってしまう。ドミニクがブライアンを受け入れたことでミアや仲間たちもブライアンと打ち解けてくる。
ドミニクとその仲間との距離がいい感じに縮まっていくにつれて、ブライアンが警官だと知ったらドミニクはどう思うだろうかと心配になってくるわけです。
ブライアンもドミニクやミアに嘘をつき続けていることがどんどん辛くなっていく。
そして、ついにブライアンとドミニクがサシで対決するときがくるわけですが、これがまたとんでもなくすごい。
いやもうね。なんかなんだろう。
その瞬間を共有したもの同士にしかわからない何かが二人の間には確実に生まれていて、そしてブライアンは大きな決断するわけです。
ブライアンのこの献身的ともいえるドミニクへの理解と思いが熱すぎてもうなんだかたまらなくなってしまうわけです。
ぼーっと余韻にひたりつつエンディング・タイトル。
流れ終わったあとにもう1シーン。
これもカッコよくて、この一作品で終わっていたとしても十分いかっこいい作品だったと思うわけです。
「ワイルド・スピード - スカイミッション (Furious 7)」を見終わったあとにブライアン役のポール・ウォーカーの事故と作品が完成した経緯にとても驚いてしまって、せめてこのシリーズを最初から見てみよう思ったわけですが、想像以上に面白かったし、先にドミニクとブライアンが家族になることを知って見たせいか、余計にこの立場のまったく違う二人がどういう経緯で家族にまでなるのかそれが気になって気になって、かえってハラハラしてしまったような気がします。
で、
「この映画めちゃくちゃかっこいいやん!なんで今まで見てなかったんだろう!」と熱くなりまくって🍅みたら、うわー、評価低っくーーーい!!
え?ダメなのー?
リアリティないって?
そんなの 映画なんだからいいじゃなーい!
ファンタジーなんだってばこれは。
車好きであることが絶対である世界の物語。
そこ差っ引いてもブライアンとドミニクの関係がかっこよかったと思うけどなぁ???
あれ、こっちもリアリティないって批判されてるや。
むむーん、 面白かったのになぁ。
私の好み度:⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 53%