ティム・バートン監督のバットマン。
この映画がバットマン実写版シリアス化のはじまりとなる作品なのでしょうか。
この作品のバットマンはお金持ちのぼっちゃんが悪い奴らをやっつけるためにコスプレしたという感じ。
バットマンとして登場したあとの動きもどこかぎこちない。
はじめてバットマンを目にした悪党はどこからつっこんだらいいのやらまずリアクションに困ったのではないかとちょっぴり気の毒になったりもする。
正体をばれないようにするためとはいえ、なぜこういうコスチュームにしようと思い至ったんだろうかと仄っと不思議になったり。
あとバットマンのコスチュームは首の動きが固定されている感じなので肩こらないのかなぁとか、そういうところがついつい気になってしまったり。
このバージョンではジョーカーはバットマンに化学薬品の中に突き落とされてしまったから、あんな風貌になってしまったということで、バットマンを執拗に恨むのも無理ない感じ。
でもバットマンが生まれたのはジョーカーがブルースのご両親を殺したせいということだから、ジョーカーがバットマンに制裁されるのは因果応報ということになる。
それにしてもこの映画を見ていて一番目がいってしまったのはジョーカーの部下であるボブ。
ボブは常にボスの側にいてボスを守る。ボスの外見が変わったからといって心変わりするわけでもなく、ボスのロゴのはいったジャンパーきたり、ボスとともに踊ってみたり、なんというかロイヤリティーがめちゃくちゃ高い。
ジョーカーからナンバー2に抜擢されたからといって雑用を厭う気配もなく襲撃先でボスが道具などを無造作に放り投げてもきちんと回収したりと、とにかくよく動いてくれる働き者。
もしもバットマンのせいでこのボブが死んじゃうようなことがあったらバットマンのこと責めてしまうわぁーとか思っていたら、なんとジョーカーがボブを。
あれだけジョーカーに尽くしたボブを。
ボブを殺してしまった時点でジョーカーの命運はつきたように思う。(←?)
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 72%