"Cars don't fly!!!"
うん。車って空を飛ぶようには作られていないよね。
アマゾンさんが勧めてくるままに視聴。
このシリーズ、タイトルはなんとなくきいたことはあるなぁというぐらいでジャンルすらも知らない状態だったが、ストーリーについていくのに何の問題もなかった。
開始5分ほどでなんかしらんがこれまでにとんでもないことがあって、ジェイソン・ステイサムをとんでもなく怒らせて命を狙われることになったんだなということはすぐに飲み込める。
それさえ把握しておけばあとはもう"驚愕”しか待っていないので、細かいこと気にしている余裕なんてなくなる。
メタヒューマンでもないのにべらぼうに頑強屈強なマッチョなおっちゃんとモンスター・カーが縦横無尽に爆進する。
その強さたるやもはや笑い事。途中でおっちゃんがコンボイに見えた。
車の方じゃなくておっちゃんが。
あの流れならおっちゃんがトランスフォームしても普通に受け入れられそうなぐらいロボ感がすごい。
”重力無視”ってコピーをみた時、なんのこっちゃって思ったけれど、見たら納得。
車って飛べたっけ?
パラシュートつけてたら大丈夫なの??
あ、また車が飛ぶ。
高層ビルとビルの間とんだー!!!
いやいやいやいや、だから車って...。
息もつかせないアクション、アクションの連打。
しかも全てが長重量級。
大波にさらわれたような心地でもはや頭が真っ白。
劇中あちらこちらで死にフラグもたちまくっていたから最後の戦いになるのかなとか、これが完結編とかなのかなとか、ドムとブライアンのコンビが好きになってきたところなのにこれで終わりなのは残念だなぁとかそんなこともぼんやり思いながら、エピローグ。
で、とってもエモーショナルな締めくくりにブライアンが卒業ということなのかなと感動しつつもやや不思議に思っていたら、ポールに捧ぐの文字。
ちょっと待て。
ポールって...まさかブライアン役の俳優さん???
トリビュートなエンディングで間違いなく”ポール”はブライアンだと確信。
どういうことなんだとIMDb見たら、ブライアン役のポール・ウォーカー氏が40歳という若さで亡くなっていると知り衝撃を受ける。
しかも車での事故だ。チャリティーからの帰り元レーサーの友人が運転する車の助手席にのり、道を外れて木に衝突し車は炎上。そのまま帰らぬ人となった。
車の映画でありとあらゆるピンチをサバイバルしたヒーローを演じた俳優さんが車の事故が原因で亡くなるという皮肉にしばし言葉を失ってしまった。
ああ、でもそれでこの映画は遺作となったのか。ということは公開前に亡くなったということで...と思いかけて、あれっとなる。
いやいやいや、じゃあなんでまるでそのことがわかっていたみたいなシーンが?? たまたまブライアンはチームから抜けて家庭にはいるってことだったってこと???
またもや疑問がわきあがる。
もう一度記事を読み返すと撮影期間中に亡くなったと書いてあって、ますます疑問がわきあがる。
そしてようやくこの作品がポールさん追悼のためにポールさんの弟さんとCGでシーンを加えて公開されたのだと知った。
この一作しか見ていないのにもかかわらず、”ドムとブライアンの別れ”は寂しかったのに(正直泣いた)、ポール・ウォーカー氏との別れを告げていたのだと思ったら、もう言葉を失う。
浜辺で家族と戯れるブライアンはとても幸せそうでキラキラと輝いていて。 そしてそっと去ったドムを追いかけてきて「さよならも言わずに行くつもり?」と笑顔で見送りに。
もうなんだか。
歌もなんか、なんかね。
破天荒な作品らしさを失わず、仲間を見送るためにつくられたトリビュート作品。
いろんな思いが伝わりすぎて。 しばし、打ちのめされておりました。
"Cars don't fly!"で大爆笑させてくれて本当にありがとう。
Braian: Thought you could leave without saying goodbye?
Domonic: I used to say I live my life a quarter mile at a time and I think that's why we were brothers - because you did too. No matter where you are, whether it's a quarter mile away or half way across the world, you'll always be with me. And you'll always be my brother.
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 81%