同じ電車に乗り合わせたくない人ナンバー1。
60歳の誕生日を迎えたマイケルは10年間つとめてきた保険会社を営業成績が悪いという理由で突然解雇となり、大学進学を目前にひかえた息子もいるのに蓄えがないと落ち込みながらいつもの電車に乗る。
そこで相席となった女性から「仮にお礼をあげるから頼みごとをきいてほしいと言ったら引き受けてくれる?」と謎の質問をされる。「この電車の乗客の中からこの電車の常連客でなくて荷物をもっていて終着駅でおりる人物を探してほしい。探せたら10万ドルわたす」と言って女性は電車を降りていく。
最初は冗談だと思っていたマイケルだが、着手金を実際に見つけてしまい、マイケルは言われた人物を探しはじめる。
実は探せと言われた人物は「とある要人が絡んでいる殺人事件の目撃者」で、その目撃者がFBIの捜査官と接触する前に人物を特定し、排除するためにマイケルに探すよう頼んだわけだけれど、そんな回りくどいことする前に他にやりようがあったんじゃないかというくらい、マイケルを脅す敵側の手際はいい。
それだけの情報で探せなければ家族を殺すゾと脅されても、だったらもうちょっと情報よこしやがれと逆ギレしたくもなってくる。
じっさいマイケルはものの見事に間違えまくっている。
最後に残った一人という感じでようやく該当人物を見つけられた具合だ。
まぁ、そのあたりを細かく突っ込んでもしょうがない映画なのだろう。
電車という狭い空間での格闘はすさまじかった。
電車が暴走してから脱線するまでの緊迫感も。
マイケルもすごいが、最後までお客さんの命を守るために身を犠牲にしたあの車掌さんがすごい。壮絶殉職だ。まさかあのセリフが死にフラグだったなんて、せつない。
目撃者を守るために、みんなが目撃者プリンのふりしたお客さんたちもとっても勇敢。
電話をさんざんただで使われ、なし崩し的に事件に牧込まれながらもマイケルはヒーローだよときちんと忘れずに証言したあの乗客の人、ココロが神すぎる。
定期券で通勤しているから、マイケルが知らないだけで常連客だったにもかかわらずマイケルにめっちゃ疑われながらも目撃者を守るために戦ったおっちゃんとか。
ブレイキングバッドのマイク、マイケルと顔なじみの乗客でマイケルが困っていそうなのを気にかけてマイケルの必死の言葉にはできない伝言を受け止め電車を降りて警官に通報しようとして殺されてしまったおっちゃん。
マイケルが最強すぎた分、流れ弾にあたった人たちが気の毒すぎる。
性格が超絶悪いレイシストのあの株屋も、モラルに欠けているだけ(だけ?)で無関係なのにマイケルに疑われまくって絡まれまくってとばっちりといえばとばっちり。
まぁ、マイケルが警察に再就職できてめでたしめでたしということで。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 56%