ジョーカーとバットマンの対決。
とても怖い映画なのだろうとどういうわけか思い込んでずっと避けていた。
ポスターのジョーカーの顔が怖かったせいもある。 実は今回もちょっとだけためらったが、いま見ておかないとこのまま見ないでいそうなので見ることにした。
バットマンの「おれなんか他人になんて思われたって構わないんだよ」な姿勢も泣かされたけれど、そっと手紙を破いてもっとハートブロークンな現実をお坊ちゃんの目から隠したアルフレッドの思いやりにも泣けた。ゴードン警部、本当に死んじゃったのかとおろおろした。
ジョーカーは言ってることはめちゃくちゃなようで的を得ているようなところもあって。 ジョーカーのいうとおり、バットマンが現れなければジョーカーは現れなかったきがする。 コスチューム姿をOKなものにしてしまったバットマン。 そんな正義の味方に対抗するにはやっぱり奇抜にいくしかない、とジョーカーが思うのはなんかわからないでもないと思ってしまった。
罪のなさそうな調子で語りながらこともなげに人を殺し、非道なことも次から次へと思いつく。 バットマンが自分を殺せば自分の勝ち。 大切な人を奪われたとき、自分の命がかかったとき、人はいとも簡単に闇に落ちてくるとジョーカー。
人は追い詰められた時、どこまでモラルや良識を失わずにいられるのか。難しい問題だ。 ジョーカーの強みは罪を罪と思わないでいられるところだろうか。だから罪悪感も後ろめたさもない。
一線を越えないように、力に溺れないように、自分で自分を律しないといけないバットマンのような者にとってジョーカーは極めてやっかいな敵だ。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 94%