なかなかゾッとする話。
ルパート・パンプキンは有名になることを常に夢想していた。パンプキンは大人気のコメディアン、ジェリー・ラングフォードに自分は才能があるから彼の番組に是非使って欲しいと売り込みにかかる。
ルパート・パンプキンの強引さは、受付業務や接客業の悪夢としかいいようがない。人の話をきかないというか、いいように解釈するというか、しつこいし、業務の邪魔だし。ちょっとしたことでキレるし根にもつし、見ながらあの受付の人に心から同情した。警備員さーん、もっとちゃんと管理してくださーいと泣きたい気分になってくる。
追っかけの女の人の強引さも、それは本当のファンがやるこっちゃないだろうと糾弾したいところだが、映画やドラマで簡単に男優さんにのぼせ上がりやすい自分としては、この人とかわらないんじゃないかとか、ひやりとしたり自己嫌悪に陥ってみたり。
監獄の中でいまでも妄想中オチを予期していたので、そのまんま成功したっていうのは、まぁなんとなく予感はあったものの、ちょっとショッキングだった。 えー、まかり通っちゃうのーみたいな。成功を夢見てコツコツと下積みやってるコメディアンさんたちは地団駄ふむ思いでくやしがってるだろうなぁ。正攻法でいくからといって成功するわけでもなし。才能があるからといって成功するわけでもない。
あと、「俺たちは天使じゃない」で、ロバート・デ・ニーロ御大の演技力について恐れ多くも疑いを抱いておりましたこと、深く反省した次第です。途中まで全然気がつかなかったー!
私の好み度:⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 88%