この展開は予期していなかったので本当にビックリした。
不毛の惑星に使えばあっというまに生命溢れる惑星となり、すでに生物のある惑星に使えば全てを破滅させる恐ろしい最終兵器となる”ジェネシス”を狙うカーン。カーンはカークのことを恨んでおり、復讐のために提督なって地球勤務となっていたカークを宇宙におびき寄せる。
誕生日に老眼鏡をプレゼントされるような年齢にさしかかったカーク。
提督となり地上勤務となっているカークをボーンズやスポックは宇宙に戻ればいいのにーと思っている感じ。
カーンとはテレビのエピソードで一悶着あったもよう。
なんかよくわからないが、カーンとその一族(?)は第5惑星にカークによって置き去りにされたが、当時居住可能環境だった惑星は気候変動かなにかで不毛の地になり、そのせいで妻を亡くしたカーンはとにもかくにもカークを恨んでいる。
カークはカークでかつて大恋愛した相手と再会し、しかも相手は自分の知らぬところで自分の息子を育てていたという事実を知り、”なんで教えてくれなかったんだよー”とぶーたれる。
この映画をみて、この辺りを今度はドラマ版でチェックしてみようかという気になった。 劇場版スタートレック Iを見たときは、五年前に何があったのか気になって、ドラマの最終回を見てみたが、わかったのは、「あ、これ打ち切りになったのか...」ということだった。
オリジナルのドラマ版が1966年〜1969年。劇場版で復活したのが1979年。
10年ぶりにオリジナルキャストで復活したということで、子供時代にスタートレックに胸ときめかした世代も当時10歳だったとしても20歳。17,18歳頃ならアラサー。20歳代でみていたならアラフォーだ。
つまり登場人物も老けたが自分たちもそれなりに老けている。
まるで共に人生を歩んできたかのような感覚を受けたファンもいただろう。中には「子供のときこれが大好きだったんだよ」と子供と見たファンの人たちも多かったことかもしれない。
子供が映画を見て「なんかつまんなーい」と言い出そうものなら「テレビはもっと面白かったんだ」と我が子相手に熱く語り、語られた方は、そのうち再放送かレンタルビデオで「そーいやー、うちの親がえらく熱く語ってたなぁ」と手にとったりするかもしれない。
劇場版スタートレックIではそそられなくてもこのスタートレックIIだったら、テレビドラマの方も気になってきたりして、そこからスタートレックにはまっていくというのも自然な感じだし、こうしてスタトレのファンダムは大きくなっていったのかなぁと。
"The Next Generation"が1987年〜スタートしているということは、オリジナルから約20年、劇場版がスタートしてから8年。 オリジナルを見て育った世代が社会的地位を得て、重要決定をできるポジションについている。
スタートレックを見て、いつかこんなドラマや映画をつくりたいと思いながら育った多くの子供たちが夢を実現させて業界にはいっていったとすれば、なんだか多くのドラマや映画にスタトレの引用が入るのも頷ける。
しかし、そうなったということはオリジナルの「スタートレック」が当時の子供達に強烈なインパクトを与えたということで、やはりスタートレックを知るにはオリジナルは避けて通れぬ道なのか...。 オリジナル版は現在ネトフリで簡単に見られるということが恨めしく思えてくる.....。
映画自体は Iと比べると随分と見やすくなっていた。
相変わらず、寝落ちのリスクはあるものの、”2001年”でも目指しているのかサブリミナル攻撃でも受けているのかと思いたくなるような虹色光線だらけ画面が延々と続くことはない分、まだ見やすい。 カーク提督がエンタープライズ号に乗り込んでからはそれなりに次が気になって見てしまい、そして最後はスポックとカークの関係性の魅力にけっこうやられていた。
もしこのドラマみて育って大ファンだったらほぼ確実に号泣してたと思う。
📝
SPOCK: Don't grieve, Admiral, ...it is logical. The needs of the many ...outweigh
KIRK: ...the needs of the few.
SPOCK: Or the one. ... I never took the Kobayashi Maru test ...until now. What do you think of my solution?
KIRK: Spock!
SPOCK: I have been ...and always shall be ...your friend. ...Live long ...and prosper.
DAVID: Lieutenant Saavik was right. You never have faced a death.
KIRK: No, not like this. I haven't faced death. I've cheated death. I tricked my way out of death ...and patted myself on the back for my ingenuity. ...I know nothing.
DAVID: You knew enough to tell Saavik that how we face death is at least as important as how we face life.
KIRK: Just words.
DAVID: But good words. That's where ideas begin. Maybe you should listen to them. I was wrong about you and I'm sorry.
KIRK: Is that what you came here to say?
DAVID: Mainly. ...And also that I'm ...proud, ...very proud ...to be your son.
McCOY: He's really not dead. As long as we remember him.
KIRK: 'It's a far, far better thing I do than I have ever done before. ...A far better resting place that I go to than I have ever known'.
CAROL: Is that a poem?
KIRK: No, no. Something Spock was trying to tell me. On my birthday.
McCOY: You okay, Jim? How do you feel?
KIRK: Young. I feel young.
※スポックがカークに渡したのはCharles Dickensの
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: 87%