子猫ちゃんの可愛さにつられてのチョイス。
麻薬組織のボスの子猫ちゃんが、抗争のどさくさで逃げ出し、LAに住むレルの家に迷い込む。 レルは失恋でひどく落ち込んでいたが子猫を一目で気に入りキアヌと名付けて可愛がる。 ところがいとこのクラレンスと映画を観に行っている間に強盗に入られ、キアヌを連れ去られてしまいう。向かいの家のドラッグディーラと間違えられたと思ったレルはいとこのクラレンスと共にキアヌを取り返すため、ギャングのアジトに乗り込んでいく。
「ゲット・アウト」と「ジョン・ウィック」をちょっと逆手にとった設定だったかも。
レルとクラレンスは黒人だが黒人スラングを使うことなく話す。おそらくは白人の人たち(or 黒人カルチャー外の人たち)が話すように話している。ラップよりもジョージ・マイケルなどの音楽を好んできく。黒人同士の会話の中でも”ニガー”という言葉をきけば顔をしかめ、口にするのも嫌がる。(このあたりは相当な皮肉がきいているのだろうと思うのだが...)
キアヌを取り戻すために名高い殺し屋のふりをしなくてはならなくなった二人はいかにもなそぶりをしてみせつつ、それぞれ不幸な身の上をもったギャングの若いチンピラたちにチームワークやコミュニケーションの重要性を説いて、襲撃時の対応に見事それが活かされるとか小ネタ満載。
キアヌを取り戻すために命をかける男たち。銃撃戦が繰り広げられるなか、子猫のキアヌはスルリスルリと逃げていく。
猫めあてだったので子猫ちゃんの出番が少なかったのが何よりも残念。
なんとなくもっと面白くなりそうなのに微妙に不発だったシーンが積み重なりすぎて、結果結構退屈だったのも残念。
全体的に痒いところに微妙に手が届いてくれなかったという感じ。その原因は文化違いというか、こちらがあちらの文化や”あるある”ネタに精通していないことが大きいのだと思うのだけど。自分が精通していない文化を背景とした”お笑い”を理解するのは本当に難しいとつくづく思う。
キアヌ・リーブスが猫ちゃんの声を担当。 といっても主人公が気絶している時にマトリクスの夢をみてニャンコがちょっとしゃべるという程度。主人公が重度の映画オタクなので”キアヌ”と名前をつけたというだけのことなのだけど。
まぁ、子猫ちゃんが無事でよかった。
追記: って、逆手もなにもこの主人公のレルを演じていたのって「ゲット・アウト」の監督さんじゃないか!なんとなくいろいろ納得。
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅:77%