やたらと緑みどりしい映画だった...。
新人刑事が単独で強盗グループを深追いし、撃たれてしまったことが原因で足に後遺症がのこってしまう。刑事を撃った強盗犯は海外で悠々自適に過ごしていたが、息子がトラブルに巻き込まれたことを知り、イギリスに戻る。敵同士だった二人が共通の敵を得て、肩を並べて巨悪と戦うことに。
ま、簡単に言えば内容はこんな感じ。
邦題で"ビトレイヤー”とあるので、見る前から「ああ、誰かが裏切っとるんたな」というのは明らかなのだけど、さりとて”原題のままでよかったのにー”ということでもない。誰も見ないだろ、このタイトルじゃ。
映画をみた後でも何を思ってこのタイトルつけたんだろうって感じだ。
やりたいことはまぁわかるのだけど、”おらー、スタイリッシュ目指してんだよ”感が最初から最後までみなぎりすぎて、はじまってものの10分間ぐらいで、もうこの監督への不信感しかなくて。
無駄に緑みどりしているだけでワン・シーンに込める情報量少なくすぎるというか、下手したら皆無だ。素人目にも”今のいらんやろ”的ショットが多すぎたし、やたら緑みどりしいいだけの薄暗い画面に”そこ見えにくくしてどーすんねん”とか、ひとたび不信感がわきあがってしまったら、もうこちらの心はどんどん離れていく一方だ。
約90分の映画。無駄なことに画面を割いている時間はないし、さりとて定番ストーリーなので無駄に説明的シーンをいれる必要もない。加えて、この手の話は私の大好物であるにもかかわらず、このつまらなさは尋常じゃないだろう。
何がしたかったんだ。
どの目線で見せたかったんだ。
このドラマの間いろいろ複雑に飛び交ったであろうキャラクターたちの複雑な感情も緑みどりしい画面の中で全てフラット化。だから別に誰が裏切ってもねー、驚けないというか、どのキャラにも全然興味ないもん
どうしてくれるんだ。
また映画が嫌いになったじゃないか。
私の好み度: ⭐️/5
🍅: 48%