切ないエピソードだったな。
ロウィーナはクラウリーへの復讐というよりは孫のケヴィンにとっての最善を考えたんじゃないかという気がする。クラウリーがあんな言い方をするから復讐と言ったけれど...。去り際のケヴィンと彼女の幸せそうな笑顔を見たら、クラウリーの悲しみも少しは紛れたんじゃないかと思うけど。
ディーンやサムもこれまでどんな手段をとってでも家族を守ってきた経緯があるから、それが正しいことだったとしてもクラウリーやロウィーナにお願いはできても強制はできない。そこをちゃんと踏まえていたのがほっとした。
英国賢人協会の思考に完全に染まってしまったメアリー、案の定、ディーンのあの冷たい顔。相手がお母さんでなければ絶対許さない顔だ。サムを拷問した相手と手を組むって、ちょっとそれは家族的には許容し難いというか、信じられるのは家族だけの基盤が緩いでしまうし、そこが揺らぐとディーンなんかもう誰も信用できなくなるんじゃないかな。
クラウリー、ルシファーがまた変なことを企みそうなので、復讐や疑念を捨てられればと思うけど、そうなるともう彼は悪魔ではなくなってしまう、か。“愛されない、必要とされない”ということにこだわってしまうのがクラウリーにかかった呪いのようで辛い。クラウリー、根はいい奴な感じなのに。