久しぶりにざわっとくる映画を見た。
謎の物体が突然地球の12ヶ国の上空に出現。この物体の目的は何なのか。それを探るべく言語学者のルイーズは調査チームに緊急招集される。
言語がこんなにもメインとなった作品は初めて見た。自分の言語と違う言語を翻訳することは思う以上に繊細な作業だ。考え方や概念の違い様々な要素が複雑に絡み合い、その理解なしには正確に意味や意図を掴むことは難しい。
言語とは何か、他言語にアプローチするとはどういうことかがこの映画ではとてもわかりやすくドラマチックに描かれている。
人は思考する時に言語を使う。したがって、新しい言語を習得することは新しい思考手段を自分の中に取り込むことだ。それまでの自分の世界観を揺るがす作業でもある。
仮に同じ言語を話すもの同士だとしても、そこに誤解は生じる。同じ言語だろうが違う言語だろうが重要なキーは相手を理解しようする真摯な姿勢だ。そういったこともこの映画は教えてくれたと思う。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 94%