ジェンツーペンギンの激走に胸を熱くしたあとの視聴。
ワイルドライフ流れのBSプレミアムシネマにて視聴。
ジェンツーペンギン、とにかくよく走るとってもアスリートなペンギン。子供の頃から俊足となるべく親から鍛えられ、海にも水に顔をつけるところから慣れていく。 RUN FOR YOUR LIFE!とはこの子たちのためにあるような言葉だと。ひたすら全力疾走。ジェンツーペンギンをとにもかくにも心から尊敬する。
で、「ミケランジェロ・プロジェクト」なわけです。 疾走感たっぷりのジェンツーペンギンの後にみたせいか、睡魔くんに襲われまくって、もしかしたら意識がちょいちょい飛んでいたのかもしれず、ちょいと時間と戦況と場所がわかりにくかったりしたのですが、興味深い題材を扱った映画だなと思いました。
終戦も目前にせまった頃、ナチスが略奪した美術品を奪回する任務のために結成された部隊、モニュメンツ・メン。 なるほど確かに命のやりとりをしている最中に美術品のことにまで気を回すというのはなかなかできることではないだろう。他にも気にしなくてはいけないことは山ほどある。あえて、それを専門として動く部隊でなければ難しそうだ。 まさかあの規模で美術品が略奪されたり破壊されていたとは...。 美術品もびっくりだったが、なによりも悍ましかったのが樽いっぱいにあつめられた金歯だ。 あれだけの金歯、どれだけの人命がとぞっとする。
美術品がいかに奪回されたのか。 トレジャーハント的冒険感と美術品、歴史と文化の手がかりとなるものを守るために命をかけた人たちがいたという英雄譚、戦争がいかに日常を破壊したかという恐ろしさ、ナチスの恐ろしさ...などなど、物語として語るにはハンドルさばきの難しい題材だなと見ていて感じた。 実話が元になっているが、登場人物などや美術品奪回に纏わるドラマはフィクションということなので、あとは作り手がこの題材をどう咀嚼し、どう転がしたいかということにかかってくるのだろうが...。
コメディっぽくしたかったんだろうなぁとか、冒険物っぽくしたかったんだろうなぁとか、笑いの中にはっと戦争の悲惨みたいなものも伝えたかったんだろうなぁとかみていて感じないでもなかったけれど、どうにもハンドルさばききれなかったのかなぁって感じがしないでもなく。
うーん。。。
作品としてどうかと言われると、まぁ、面白くなかったわけでもないけれども、やっぱりかなり散漫だったかなぁというか....。面白いなと感じた部分も確かにあって....。この映画を見なければ知らなかったという美術史的トリビアとか、今まで意識をむけたことのなかった戦争の側面というか視点とか、私的には何かとおべんきょうになった部分もあって、そういう点では見てよかったのかなぁと。見ないよりは見てよかったというか、これについてのちゃんとしたドキュメンタリーがみたくなったって感じかなぁ。
うーん。なにやらすっきりしない。
私の好み度: ⭐️⭐️/5
🍅: 30%