遠い未来。戦争により荒廃した世界。シカゴは住人を5つの共同体にわけることで文明生活を維持していた。5つの共同体とは"アブネゲーション(Abnegation-the Selfless)"、”アミティ(Amity-the Kind)、"エリュアダイト(Erudite -the Intelligent)"、”キャンダー(Candor-the honest)"、”ドーントレス(Dauntless -the Brave)"とあって、16歳の時に適正検査をうけ、その結果を参考に自分で生涯所属する共同体を選択することになっている。生まれ育った共同体と違う共同体を選ぶこともできる。共同体の選抜から脱落すれば無共同体派として住宅のない生活を生涯送ることとなる。主人公の少女ベアトリスはアブネゲーションで生まれたが適正検査を受けると、すべての適正をもちかつ、どこにもあてはまらない異端者、ダイバージョンの判定が出てしまう。この世界ではダイバージョンは社会を脅かす危険分子として密かに処罰される宿命にあったが、検査官のトーリがベアトリスに適正検査の結果はアブネゲーションとでたとデータには入力したといい、本当の結果は絶対に口外してはいけないと警告し、ベアトリスは選択の日に生涯共同体として元々の憧れだったドーントレスを選択し、名前もトリスと名のることにする。
映画自体は世界観紹介と主人公の成長物語といった風味。ずっとダイバージョンである自分を隠し続けていたトリスが、養成期間中に出会ったおっとこ前の先輩兼教官に心ときめかし、おちこぼれだったのがどんどんと強くなりつつ、仲間からも認められていき、ついにはほのかに恋心をいだいていた教官フォーがじつは自分と同じダイバージョンとわかり、ダイバージョンであることを隠しながら適正試験にうかるコツを教わり、みごと最終試験もパスして正式なドーントレスの一員となってうかれたのもつかの間、エリュアダイトとドーントレスの一部のメンバーが組んでクーデターがおこり、自分の生き残りと家族を守るための戦いに身を投じることとなる。
おそらく小説であれば色々もっとあるのだろうが映画ではそんな感じ。なんというか初心者のためのとってもわかりやすいダイバージョン・ワールド入門書といった感じで、まるっきりの初心者だった私には最適だったし、そこそこ「で、あんたらこれからどうなんねん?」という興味もひかれたので原作もポチった。なにも知らずにだったら、やたら複雑そうな世界観の原作を読もうなんて気はそもそも起こさなかっただろうが、ざっくりわかったので、英語の勉強用としてレベル的にもまぁまぁ最適そうということで。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 42%