時代感がすごく興味深かった。
時代の大きな転換期だったというのがよくわかる。古い価値観が良くも悪くも塗り替えられていく感じ。だからといってそこをおざなりにしては駄目だろうとか、ビジネスと人間性とか今現在のSNSの問題とか、映画を見ながらいろいろと思いを馳せてしまう。
それにしてもキレキレに頭のいい人というのは、こんな調子で世界の見え方が違ったり頭の回転が早すぎて、凡人の目には“なんじゃこいつ”と引いてしまうような感じになってしまうものなのか。さんざん振り回されるエドゥアルドにほろりとさせられっぱなしで、人情だけではビジネスの世界は渡り歩けないのかもしれないけれど、非情がまかり通るばかりでは先行きは暗い。
大切にしたいもの、誠実でいたいものを見失わないでいるのは大事だと思うのだけれど、型破りなやり方でぐいぐい成功していくさまが小気味いい部分も確かにあって。さまざま誘惑を前にして大事なものを見抜く、見失わずにいるというのは生半可なことではないのだろうなとか。色々と考えさせられることがあった。最後は意外に可愛らしい締めくくりで気持ちよく見終わることができた。
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅: 95%