So Be It

見た映画やドラマでFilmarksにない作品の感想と覚書。時にネタバレを含んでいますのでご注意ください。

ジョン・ウィック: チャプター2(John Wick: Chapter 2)

元スタントマンの方が監督をされているだけあって、前作と同じく秀逸アクションの見本市。

 

 1つの作品の中にこれだけ多彩なアクションシーンを盛り込めるのはスタントを知り尽くしている監督ならではないかと思うし、スタントのハードルも前回よりあがっていたのではないかと思う。ガンファイトのシーンも1作品の中にここまで詰め込んでいたらネタ切れにならないかと心配してしまうくらいあの手この手と工夫をこらして見せてくれた。

 色々凄かったが、特に印象に残ったのはジョンともう1人の殺し屋が普通に人通りのある中でバレないように銃を隠しながらものすごーく地味に撃ち合うシーンで、非常にスリルなのだが妙にコミカルでもあり、アイデアだなぁと妙に感心してしまった。

 接近戦も様々な型があり、しかもたっぷり長くとってあり、詳しくはないが色々な武術の型を取り入れたり、リアルさをキープしつつ格好良さを追求したこだわりの格闘になっていたのではないかと。階段落ち、壁破り、カースタント、爆破巻き込まれ吹っ飛びシーンなど、どれもこれもスタントマンの方々の凄さを改めて思い知ることのできるつくりになっていると思う。

 ゲームのように次から次へと人が血を飛び散らせて無碍に殺されていくというのは普通の視点にたち返れば如何なものかと眉をひそめたくなる面も無くはないが、ジョン・ウィックシリーズは元よりスタントの粋をとことん見せつけることに主眼が置かれていると思っている。全てはかっこいいアクションシーンのためのお膳立てと思ってそこはもう割り切れば、全ての動きが大勢の人たちが凄まじく身体をはった結果生まれていることをこの映画は改めて思い出させてくれるし、アクションのバリエーションも堪能できた。

 前回は画面がやや暗すぎて見えにくいと感じた場面もあったが今回はローマにNYにと舞台もバラエティにとんでいて面白かった。ジョンの所属している殺し屋組合の設定も広がりを見せ、ちょっとキングスマンを思い出したけれど、嫌いではないノリなので十分楽しめた。

 街中殺し屋率の高さにビックリしつつ、映画で1番気になったのはやはりワンコの存在。冒頭のお家の爆破からとにかく安否を気遣ってハラハラさせられた。いっそコンチネンタルのフロントの方に飼ってもらった方がよいのではとハラハラしつつ次回作でどんなアクションがみられるのか楽しみだ。

 

私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5

🍅:89%

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