大人になって仕事に追われるばかりの生活を慌ただしくおくっていたロビンがプーと再会して人生で大切なものを取り戻す...というような話なんだろうなぁと思いながら見たが、まぁ、ある意味予測通りなのだが思っていた以上に強烈で面白かった。
プーとイーヨが放つしょんぼりとした空気感が凄まじく、ロビンとプー、ロビンとイーヨ、それぞれの珍道中でかわされる会話に大笑いしてしまった。
しかし、何をおいても衝撃だったのは彼らがロビンにしか見えない空想上の存在ではなくリアルにロンドンの人々の目にもがっつり見えていたということ。
ぬいぐるみ達が動くわ喋るわを目撃して危うく事故りそうになるとか電車柱にぶつかるとか自分の正気を疑うとか、ロンドンの皆さんにとってはちょっとしたホラー映画体験だったのでは。
その中で素晴らしい順応性をみせたのがロビンの奥さんで動揺しながらもあの薄汚れまくった子達を全員腕に抱えて走るという、なんかもう「奥さん、すげー!立派!」と喝采を送らずにはいられなかった。
プーやイーヨの気の抜けた、時に哀しくなってくるような人生Quote の数々に、見終わった時には人生そんなに難しく考えることはないのかもしれないと気持ちがちょっぴり軽くなっている。
Doing Nothing. を心に...
というよりはやっぱり、”I’m a bear of very little brain.” の精神でいこう!
私の好み度: ⭐️⭐️⭐️⭐️/5
🍅:72%